
こんにちは!アドホックです。

アシスタントのヘルシーです!

【アドホック便】では、私が気なるものをジャンルを問わずに、色々とご紹介しています。
今回は「新型コロナウイルスの抗体保有と再感染リスク」についてお話しようと思います。
まずは論文のおおまかな内容を確認!
実際の論文のトップページを掲載します。
これが今回紹介する論文になります。

また論文ですか!本当に懲りないですね!!
英語は嫌いです!!
英語は嫌いです!!

今回からは少しでも分かりやすく伝えるように頑張ってくれるみたいですから、少しだけお付き合いしてみましょう!

頑張りますの!宜しくお願いしますm(._.)m
この研究が行われた背景からご説明します。
新型コロナウイルス感染症が世間を賑わし、深刻な状態が続いています。
この研究は、新型コロナウイルス対する抗体を持っていると、2回目の感染を防ぐ効果があるのかを調べた研究になります。

「抗体がを持つ」ことと実際に「免疫がある」ことは必ずしもイコールではないのですね!

そうですね!そこで今回の研究は、過去に新型コロナウイルスの構造物に対する抗体を持っていると、本当に再感染リスクが下がるかを検討しました!
では論文の結論です!
新型コロナウイルスの抗体保有者は、半年間、再感染リスクが低下する!

いい結果で安心です!
論文の内容はポジティブなものでした!
新型コロナウイルスに感染すると、少なくとも6ヶ月間は、再感染のリスクが抑えられるということですね!
論文をちょっとだけ深掘り
抗体保有者の再感染リスクがの低さを示したグラフをありますので、ご提示します。
難しいことは考えずに見てください。
赤色が抗体がない人、青色が抗体がある人で、縦軸が感染のリスクになります。

確かに全く曲線の様子が違いますね!特に青色の抗体がある人はグラフで表示された期間、感染リスクが低い状態が続いていますね!
視覚的にも抗体保有による感染リスクが低くなることがご理解いただけたかと思います。
抗体と免疫のお話
今度は論文から離れて、抗体と免疫について勉強してみましょうか!

抗体=免疫だと思っていたのですが、違うのですか?

大きくは間違ってはいないですよ!せっかくなので少し深掘りしてみましょう!
免疫の言葉の成り立ちは「疫病」から「免れる」になります。
そこで免疫は、病気に罹らないための体のシステムのことになります。
英語で「immunity」です。
さらに免疫システムは「細胞性免疫」と「液性免疫」の2つに分けることができます。
そして「抗体」が活躍する免疫システムは「液性免疫」になります。

2つある免疫システムの1つが、抗体が主役の免疫システムでした。

ちょっと分かりにくくなってきましたね…
ぜひ下の図を見てイメージを掴みましょう!
投資家大好き「中外製薬(東証一部4519)」のホームページから引用させていただきました!ロシュグループ(Roche)の日本を代表する製薬会社ですね!
ぜひ下の図を見てイメージを掴みましょう!
投資家大好き「中外製薬(東証一部4519)」のホームページから引用させていただきました!ロシュグループ(Roche)の日本を代表する製薬会社ですね!
引用:中外製薬ホームページ

可愛いですね♪リンク先のホームページではアニメーションも見れますよ!
お借りした図をみながら流れを確認していきましょう!
細胞性免疫
まずウイルスが体内に進入してきます。すると「マクロファージ」がその侵入に気付き、司令塔の「T細胞」に報告します。

この司令塔の「T細胞」のことを「ヘルパーT細胞」と呼びますよ!
指令を受けた「ヘルパーT細胞」はウイルス撃退作戦を開始します。
この撃退作戦には2つ戦法があります。

まずは一つ目の作戦です!
作戦①「その道のプロに依頼する」
作戦①「その道のプロに依頼する」
「マクロファージ」からウイルス感染の情報を受け取った「ヘルパーT細胞」、
このウイルスを撃退するために兄弟分の「キラーT細胞」に「メール」を送ります。
キラーT細胞 様
平素より大変お世話になっております。
ヘルパーT細胞と申します。
早速ですが、先ほど体内にウイルスが進入し、その撃退作戦の発令を検討しております。
つきましては感染細胞の抹消をご依頼したく存じます。
ご多忙のところ大変恐縮ではございますが、
ぜひご検討のほど宜しくお願い致します。
ヘルパーT細胞
こうして依頼を受けた「キラーT細胞」はウイルスに感染を撃退してくれます。

この免疫機構のことを「細胞性免疫」と呼びます!

ちなみに先ほどのメールは実際にはタンパク質です。
この細胞間の情報伝達物質のことを「サイトカイン(cytokine)」と呼びますよ!
この細胞間の情報伝達物質のことを「サイトカイン(cytokine)」と呼びますよ!
液性免疫
今度は「抗体」が主役の免疫システムである「液性免疫」です!

作戦②「みんなで頑張ろう!」
「マクロファージ」からウイルス感染の情報を「ヘルパーT細胞」が受け取ります。
ここまでは細胞性免疫と同じですね。
今度は「ヘルパーT細胞」から「B細胞」にウイルス撃退の要請が入ります。
協力要請を受けた「B細胞」はここで「抗体」を産生します。

やっと「抗体」の登場ですね!
この抗体が感染細胞をやっつけてくれるのですか?
この抗体が感染細胞をやっつけてくれるのですか?

抗体が直接的に感染細胞を死滅させることはできないのですが、応援部隊を読んで、間接的にやっつけることができるのですよ!
ではまた中外製薬さんのイメージをお借りしましょう!
引用:中外製薬ホームページ
「B細胞」が産生した「抗体」は「補体」と一緒になって、ウイルス感染細胞をやっつけます。

「補体」が加勢してくれるのですね!
この「補体」ってどうのようなものですか?
この「補体」ってどうのようなものですか?

「補体」は免疫に機能するタンパツ質になります。免疫システムを「補助」するものという意味で「補体」と名付けられました!
具体的なウイルス感染細胞の退治方法を一つお話します。
「B細胞」が産生した「抗体」は、感染細胞の膜表面に結合して、免疫複合体を形成します。
この複合体形成により、補体の活性が始まります。
活性のスイッチの入った補体は、仲間の補体を次々と活性化していきます。
この補体の連続活性の結果、最後の補体により細胞の膜に穴があき、ウイルス感染細胞をやっつけることができるのです。

この方法は「細胞溶解」と呼ばれるようですよ!
最後にイメージ図で確認してみましょう!
最後にイメージ図で確認してみましょう!
引用:中外製薬ホームページ
抗体による免疫システム効果もすばらしいですね!
中和抗体

抗体による「細胞溶解」は凄かったですね!

実は抗体にはその他の働きもあるのですよ!
「B細胞」から産生される「抗体」には「中和作用」という働きがあります。

ではまたまた中外製薬さんの可愛いイラストです!
引用:中外製薬ホームページ

ウイルスが身動きできなくなっていますね!
「抗体」というとこの中和抗体のイメージが強かったです!
「抗体」というとこの中和抗体のイメージが強かったです!
新型コロナウイルスに対する抗体カクテル療法

今回は中外製薬さんの画像をたくさん引用させて頂きました。
それに関連して、最後に抗体カクテル療法について簡単に確認してくれるとのことです!
それに関連して、最後に抗体カクテル療法について簡単に確認してくれるとのことです!
Regeneron Pharmaceuticals社、リジェネロン、ティッカーコード[REGN]をご存知でしょうか?
このリジェネロンとロシュ(Roche)およびアメリカ国立アレルギー・感染症研究所(NIAID: National Institute of Allergy and Infactious Diseases)により、新型コロナウイルスに対する中和抗体が開発されました。
2つの中和抗体(casirivimabおよびimdevimab)を組み合わせたものなので「カクテル」と呼ばれています。
この抗体カクテルは「REGN-COV2」という名前がついています。

出ました!中和抗体!
リジェネロンは抗体開発技術に秀でていて、特に抗体産生を行う組み替えマウス(Veloclmmuneマウス)の貢献が大きいとされています。

凄いですよね!
リジェネロン社のホームページには、FDAの緊急承認を得たことや、使用の際は2つの中和抗体を必ず一緒に使ってください!といったことが書かれていますね!
リジェネロン社のホームページには、FDAの緊急承認を得たことや、使用の際は2つの中和抗体を必ず一緒に使ってください!といったことが書かれていますね!
引用:REGENERON HP

2つの中和抗体(casirivimabおよびimdevimab)がお互いに競合しないように設計されているとのことですよ!ですので使用は「カクテル」になります!
素晴らしいですね、リジェネロン!
米国ではリジェネロンがこの抗体カクテル「REGN-COV2」を販売し、医療現場で大活躍です。

共同開発のロシュは販売に携わっていないのですか?
もちろん天下のロシュ!米国外の抗体カクテル「REGN-COV2」の販売を担っています。
引用:中外製薬ホームページ

そうですよね!
最後にしっかり抗体カクテルについて記載しましたので、
たくさん中外製薬のホームページからイラストを引用したことをご容赦いただけるでしょう…
おわりに

お疲れ様でした!

抗体について理解が深まりました。
特に新型コロナウイルスについても、抗体保有後の感染リスクが低くなることは良い知らせですね!
特に新型コロナウイルスについても、抗体保有後の感染リスクが低くなることは良い知らせですね!

しっかりデータになると納得できますね!

この結果と最近のワクチンの普及で、早期に感染収束に向かうのでしょうか?

それが全世界で感染収束、集団免疫の確保となると、そう簡単にはいかない見通しです…

ワクチンのより多くの普及などに期待ですね!

そうですね!
では最後までお読みいただきありとうございました!!
では最後までお読みいただきありとうございました!!